21世紀半ばのニューヨーク。ブロードウェイの高層ビルでシャロンという名の娼婦が射殺され、女性警部補イヴが捜査の指揮を命じられた。シャロンは著名な上院議員の孫娘で、凶器は前世紀の拳銃、現場に残された紙片には“六の一”と書かれていた。イヴは、そのビルのオーナーである謎めいた大富豪ロークを容疑者と見なす一方、心ならずも彼に惹かれていく。だが、やがてふたたび娼婦殺害事件が発生、現場には“六の二”と記された紙が…。
04. Rapture in Death (1996) : 死にゆく者の微笑
ロークのもとで働く若者が首吊り自殺を遂げた。口には笑みが張りついていた。それからまもなく、ひとりの悪徳弁護士が自宅の浴室で手首を切って死亡した。血に染まったバスタブのなかに横たわる彼は、無気味にもほほえんでいた。ともに自殺の動機はまったく見当たらない。果たして謎の笑顔は何を物語るのか? ハネムーンから帰国したばかりのイヴは、ピーボディ巡査を従えて捜査に乗り出す。だが、彼女は知らなかった――事件の背後には彼女とロークを虎視眈々と狙う人物が潜んでいることを!
ロマンティック・サスペンスの大ベストセラー、第4弾!
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